しらたきって安いしヘルシーだしお腹は膨れるしで、
スーパーダイエットフードであるのは間違いないのですが
すごく臭いですよね・・・。
なんというか、イカの様な臭いというか。
しらたきってこんにゃくですよね?
こんにゃくって、原材料、芋ですよね?
なんで海洋生物的な臭いがするんだって思いません?
そして、イカは、臭いけど、煮ても焼いても生でもおいしいじゃないですか?
でも、しらたきってイカと同じ臭いがするくせに
おいしくないっておかしくないですか?!(激怒)
というわけで、イカと同じ臭いがするくせに味のないしらたきの謎に迫ってみました。
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臭いはこんにゃく芋に含まれる「トリメチルアミン」のせいだった
しらたきの原材料は皆様もご存知「こんにゃく芋」です。
こんにゃく芋には「トリメチルアミン」という成分が含まれており、これが臭いの元凶だそう。
魚の生臭さの原因もこの「トリメチルアミン」なのです。
また、ほとんどのこんにゃくの製造方法は、
こんにゃく芋を粉末状にした「清粉」と呼ばれる粉に
水と凝固剤として水酸化カルシウムを加えてぷるぷるに固める(凝固)のですが、
その「水酸化カルシウム」がさらにその「トリメチルアミン」臭を増強させるのだそうです。
ダメじゃん!
なんであえて水酸化カルシウムを使うの?
ますます臭くなるのに、なぜ、凝固剤に「水酸化カルシウム」を使うのか?
それにはちゃんと理由がありまして、
「水酸化カルシウム」は強いアルカリの性質を持つからです。
こんにゃくの清粉は、水だけでは固まりません。
何をどうするとあんなぷるんぷるんと固まるのか。
こんにゃくの清粉は強いアルカリ性との塩析反応を起こすことで、固まるのです。
高いアルカリ性を示す「水酸化カルシウム」は少量で
しっかりこんにゃくを凝固させることができるので
多くのこんにゃく製造過程にて使用されているのです。
「水酸化カルシウム」ってそもそも何?大丈夫なの?
「水酸化カルシウム」がこんにゃくの凝固に必要なのはわかりますが、 なんだかとってもケミカルなこの名称・・・
体に悪いものではないのでしょうか?
水酸化カルシウムはまたの名を「消石灰」といいます。
理科の実験で石灰を水に溶かした「石灰水」は見たことがある人も多いでしょう。
以前は学校の校庭で白線をひくときに利用されていましたが
強いアルカリ性の性質のため、人の皮膚や粘膜を傷つける可能性があるということで、
現在は別の物質が使われています。
さて、そんな水酸化カルシウム、食品に使っちゃって平気なの?
と思ってしまいますが、
こんにゃくの凝固剤として使われる程度の量であれば
摂取しても胃酸で中和されるので問題ないのだそうです。
っほ。
でも、水酸化カルシウムを使わない臭くないこんにゃくもあるらしい
しかし、今は様々な研究がすすみ、水酸化カルシウムを使わなくても
トリメチルアミンを分解させて
こんにゃくを製造する方法が開発されているそうなので
製造単価が下がれば、臭くないしらたきに出会える日もそう遠くないのかも・・・
楽しみです!!